2021年3月22日月曜日

空き地空き家の増加

空き地空き家が増えているというのは、どうも私の気の所為ではないようです。

未登記で所有者不明の不動産が増加中とのことです。

価値が下がって売ることができないどころか、引き渡す側がおカネを払わないといけない物件があるそうです。

粗大ごみの処分と一緒ですね。

持ってて嬉しい土地と家……とは言えない事例が多い。

負担を負えないなら相続したくないのも自然な考えだと思います。

そういえば私の実家も遺産の不動産の扱いで困ってました。


原因は一つとは限りませんが、社会全体としての購買力の不足に着目してもいいと思います。

技術的失業その他デフレ要因の放置によっておカネの回りが悪くなっており、その影響が不動産にも出ているという単純な話と考えます。

今起きている空き地空き家の増加も、コンビニ弁当の底上げも、労働環境の悪化も貧困も少子化も、全部同じような問題に見えます。

 

耕作放棄地とかシャッター商店街、空き地、空き家、空き店舗もこれだけ観測されてきてまだ生産性としか言わないのは正直いって気が知れません。

生産力が足りないならそんなもの放置しておかれるわけが無いと思うのですが。

コンパクトシティとか立地とかも結構ですし、自治体や個人が現状で取れる選択肢なんてそれくらいしかないのも理解できます。

でも他にも根本的に見るべきものがあるんじゃないかとも思います。


私の育った家がお化け屋敷になっていたのを思い出します。

その建物は公営住宅なので、強いて言えば自治体の問題であって自分とは無関係と突き放すことは出来ますが、私の考えているのはそういう問題じゃないです。

それは今回の不動産の問題ともリンクしていて、人間社会の活動が停滞しているという事象の一部と考えられます。

それで人がいなくなって価値が下がって、そういったことに無関心でいても、結局は売れないだのなんだの目先のおカネの話に迫られるわけでしょう。

私からすると経済全体におカネがないことと、自分のおカネがないことの何が違うのかなと思います。

デフレを無視して明日の社会生活を心配することが、この上なくチグハグに見えます。