2023年7月30日日曜日

ベーシックインカム以外に少子化解消できる方法があるのか

今ほど世論や国策と私の考えが乖離していると思ったことはかつてありません。

AI然り、不景気然り、少子化然りです。どんどん荒廃してきています。

これらは身も蓋もないことを言えば「ベーシックインカムやれ」で大半が済む話です。


少子化の背景はなんでしょう。それはおカネがないことです。

供給過剰状態の現状、人手不足や設備投資もおカネで解決可能なことです。おカネがないから人手不足も設備不足も解消できないのだから、コトの原因はおカネがないせいです。

人件費ゼロで文句も言わず無限に働く奴隷がいないことを人手不足と嘆くのなら、その人にとって問題の原因は確かに人手不足なのでしょうが、私の考えは違うということははっきり言っておきます。

 

おカネがないのはなぜでしょう。大きな要因として技術的失業に社会システムが対応していないことがあります。技術的失業とは自動化による失業のことです。

技術的失業は自分とは無関係な出来事だと思われるかもしれませんが、実際は生産性向上や人件費削減という名目で大抵の企業が当たり前のように進めていることです。

そしてベーシックインカムがない以上、人件費削減は購買力削減です。

つまりベーシックインカムがなければ、生産力を増大しても買えませんし、売れません。

子供を生み育てるおカネも当然ありません。それどころか人一人の社会生活も成り立ちません。

 

ベーシックインカムなしで少子化解消にどんな実効性のあることができるのでしょうか。

人を育てるどころか親と子が共食いするような今の社会システムで、ベーシックインカム以外に何の選択肢があるというのでしょうか。

 

自由主義でも保守主義でも同じなのですが、システムや環境の視点で物事を見ることが出来ない人達がいます。彼らは立場こそ異なりますが結論は面白いほど同じで、自己責任、そして自分さえ良ければいいというものです。

そのためベーシックインカムも自分とは無関係だと考えるようです。そうして自由獲得の機会を逸し続けているし、国家存続も危ぶまれています。

必要ならば仕組みを変えなければならないという社会の一員として当たり前のことすらしようとせず苦境に陥っているのだから、彼らのことは奴隷機械と呼んでもいいのではないかと思います。永遠に働く機械のままでいたいのだから、より有能な機械たるAIに立場を奪われまいと敵視するのも自然と言えるでしょう。

 

もう一度言いますがベーシックインカム以外に何の良い道があるのでしょうか。税負担と利権をいたずらに増やすことですか? 何回同じ失敗を繰り返し、多大な苦しみを放置し、何人の命が失われれば気が済むのでしょう。

ベーシックインカムに賛成もせず少子化の解消がありえるのでしょうか。産めないのは当事者が悪いと責めることが健全と言えるのでしょうか。

考えるだけ疲れます。ベーシックインカムやりましょう。