2021年4月26日月曜日

子供への心理的虐待


ママけんかしないで ”面前DV” 子どもの心の叫び

https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/kishanote/kishanote11/?utm_int=detail_contents_special_003


子供に直接暴力などが振るわれなくとも、大人同士の不和を見せて恐怖や緊張状態に置き続けることも心理的虐待と定義されます。


この記事を読みますと、事例が私と似ていると思います。 

未だにたまに物音がしてビクッと驚くことがあるのですが、どうも周囲に人がいても私だけ。

喧嘩をやめてほしいと頼んでもやめてくれなかったのも、無力感が染み付いているのもその通り。

いつ険悪な空気になるかと緊張しっぱなしで、当時の昼間はやけに眠たかったです。 

今思うと当時から過重労働みたいな状態になっていました。

そんな当事者なので、客観的に分析することは難しいと思います。

それを踏まえた上で書きますが、色々と観察してきて思っていますのは、社会に余裕がないということです。


私は家庭不和の原因と解決策を探す長い時間の中で、社会に余裕がなく不和に陥りやすい状態を、デフレと結びつけました。

つまり生産力に対しておカネが不足していく社会現象が、社会から余裕を奪い去っているという仮説です。

この結びつきは、初めほとんど漠然とした直感だったのですが、国民配当(BI)理論に出会って確信を深めるに至りました。

これは、着々と進む技術的失業に対してBIという仕組みが無いため、収入が得られずおカネ不足になり、生活不安が膨らみ、精神的にも身体的にも元気が失われピリピリしていくというようなストーリーです。

これは主要なストーリーであり、サイドストーリーとして債務貨幣や緊縮財政などがあると思います。


私はBIがない社会システムには無理があると思います。

その無理がまず大人を苦しめ、さらに弱い立場の子供が最終的に全てを被ってしまうのだと思っています。 

ですから需給ギャップの解消のためにBIを導入すべきだと考えてます。


人の認識は脆弱です。

社会システムなんかよくわからないし、自然のことなんかもっとわかりません。

もがいて適応して、おかしな言動をしてしまうこともあると思います。

一生懸命生きているのだから、誤りが沢山あるのはしょうがないと思います。

でも、子供の幸福のためといいながら不和を肯定するのは欺瞞でしょう。

家庭不和は子供の不幸ですし、大人の不幸です。

大人がどうしようもない自分を認めて、助けを求めるのは悪いことなのでしょうか。

私には、自身の商品価値が収入の全てである社会システムが、皆に虚勢と過剰な緊張を強いているように思えます。

嘘や誇大を推奨している風潮すらある。

それは自分を大きく見せないと排除されてしまう状況が怖いからではないのでしょうか。 

記事を読むと、この親は感情がコントロールできずカッとなってしまうと言います。

恐怖に晒されると、窮鼠猫を噛むというように、攻撃性を増大させて自分を守るという反応をとることがあります。

ネットで頻発する喧嘩もそうですが、今の社会は恐怖に晒され過ぎたと私は思います。


何十年か前は、子供は地域で育てたと聞きます。

何年か前にラジオで誰かがおっしゃっていました。

いくら親子でもずっとつきっきりでは疲れるから、やはり周囲の助けがあったほうがいいというようなお話でした。

でも今それは難しいと思います。

近所の人にしろベビーシッターにしろ余裕がない。

親も子も逃げ場がない。

私はBIが必要だと思います。

これは子供だけの問題だけじゃありません。 

子ども手当だとか教育無償化みたいなことだけ言っていても、問題は解決しないでしょう。

 

色んな社会問題が枝葉として存在していますが、幹や根にはBIがないという問題があります。

だから私は過去にこのブログで「こどもの貧困」「女性の貧困」「ワーキングプア」など枝葉を細々としか取り上げないマスコミの姿勢を批判したことがあったと記憶しています。

こども、女性、大人、老人、そういうものを切り分けることに、この問題に関して何の意味があるでしょうか。

足りないピースはピースを追加しなきゃ埋められないし、足りないままあちこち入れ替えたところで永遠にどこかに穴が開いてる状態でしかありません。

それを、無意味に集団を切り刻んで、こっちが優先あっちは後みたいなことしてるのが今の社会ではないでしょうか。

ピース(BI)が足りないから追加すればいいと思うのです。


個人や家庭で出来ることとしては、栄養的な部分の見直しは効果的ではないかと私は考えてます。

うつやパニックは鉄不足が原因だという説がありまして、これは臨床による検証や考察が本として出版されているのでオススメしたいのですが、それをきっかけに私自身、栄養改善を自分なりに試して、だいぶ体調や気分が落ち着いたということもありました。

この本では鉄タンパクを中心とした栄養状態の改善に伴って、患者の健康状態や家庭状況が改善していく事例が多数紹介されています。

私も今では栄養補給を怠ると、明らかに体調や思考の働きが悪くなると感じます。

プラセボとそうでないものの違いは私はわかりませんが、以前悩まされた肩こりや背痛などは今はほとんど無縁です。

これは改善に数年かかっています。

栄養を摂ると明らかに調子が上向くので、長くかかりはしましたが、辛くはありませんでした。

これからも続けていくつもりです。

ずっと悪い状態が続くとそれが自分の標準になって、自覚が困難になります。

私も体の痛みや気分の落ち込みに晒されながら、このまま死ぬんだなと思っていました。

ですから試してみて、どれだけ自分が追い詰められているかを検証した方がいいと思います。

特定の薬とかではなく、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなど栄養の話が基礎になっていますので、是非お試しいただきたいと思います。