2021年6月3日木曜日

熱中症と栄養

熱中症対策について考えます。

本やネットで読みかじった浅い知識で役に立つ内容ではないと思いますが、調べるきっかけくらいにはなるかもしれません。

 

熱中症耐性については、栄養状態が関わっているというのは知られていると思いますが、その詳細な内容まではあまり意識されていないのではないでしょうか。

水分はもちろん、水分調整に関わるミネラルや酵素、ビタミンといったものです。


私は減塩しおを入れた経口補水液が熱中症対策として有用ではないかと考えています。

血液中に多いミネラルはナトリウム、細胞内液に多いミネラルはカリウムと言われます。

減塩しおは減塩(塩化ナトリウムの削減)のために塩化カリウムを入れていることが多いです。

ですからミネラルバランスが食塩(塩化ナトリウム)だけのものよりも身体にとって優れていると考えられます。

カリウムは高血圧の緩和に役立つことが知られています。 

現代の食生活は何かとナトリウム過剰になりやすいと言われているので、食塩を抑えることに加えてカリウムを摂取することは適性バランスに近づけることになり、高血圧等の対策にもなると考えられます。

全国民的に食生活を改善することは、医療負担の軽減になるかもしれません。

※腎臓に問題がある場合はカリウム過剰になりやすいそうです。

 

また市販の経口補水液にはカリウムが含まれています。

家庭用の経口補水液のレシピとして公開されているものにはカリウムが抜けていることがありますが、排出量が増える暑い時は同時に摂取したほうがいいと思います。

個人的な体験ですいませんが、いくら食塩水を飲んでもすぐ尿や汗として排出されてしまい、結局熱中症になったということが何度かあって、その時の状態は推測するしか無いのですが、カリウム不足もあったのではないかと考えています。

減塩しおを使えば、市販の経口補水液と同等とまではいかなくても、ただ食塩を入れるより一段良い質を実現できるのではないかと考えられます。

また、エネルギー補給も兼ねて、カリウムが多めの食品であるバナナも食べるといいのではないかと思います。

その他、納豆もカリウムが多めと言われます。

 

これから暑くなると思います。

暑さの危険度は単純な温度だけでは測れませんので、湿度も含めた不快指数を参考にするのが良さそうです。

我慢して我慢して、症状を隠せなくなった(思うように身体を動かせなくなった)時には手遅れという事例も実際にありますので、無理をさせない社会環境づくりも大事だと思います。

出来るなら暑い時間帯は涼しい環境で身を休ませることが望ましいですが、外出や作業などの際は栄養状態や暑さ対策など気をつけてお過ごしください。