2024年4月30日火曜日

家庭とベーシックインカム

私がベーシックインカムを支持する原点は家庭不和という名の虐待の体験です。

子供の頃からこの不和という怪物をどうにかしたいという問題に力の大半を傾けてきました。

今でも周囲に味方はいません。でもベーシックインカムを支持することが正しいことを信じています。

ベーシックインカムは生活に余裕をもたらすのもそうですが、嫌な相手なら離れてしまえばいいという考え方ができます。

ある本を読んでいたら殺人事件の約半数は家庭内で起きるそうです。私は感覚的に納得できます。

私の母は私を置いて家出したことがあります。しかし戻ってきました。生活が不安だからです。父は何も言いませんでした。

父と母はニヤニヤと楽しむように私をいびることがありました。「え、そんなことでw」「みんなお前より苦労してるよw」「世の中もっと大変だよw」「うちはまともだよw」「けんかじゃないよw」「お前が気にしすぎなだけだよw」という調子です。

むしろ不和を見せつけることを楽しんでいたかもしれません。私が何か抗議すれば「問題」は「私」になるからです。

私は話すことをやめましたが、不安を煽られたりと挑発が続きました。

母は生活不安と戦うよりも、理不尽に巻かれることを選びました。私は精神的に犯され続けました。

私の家庭について知ったふうなことを言う人がいますが、これが家族でしょうか。

私はすべてを言葉にはしきれません。でも我慢できない何かを今でも抱えています。

事あるごとにそれを気のせいと、個人の問題だと片付けられてきました。

わかってくれと言ったことはほとんどありません。

でもわかった風なことを言って私や家庭を決めつけるのはやめてほしいと思います。


ベーシックインカムがあれば、と思います。

父と母は離婚するか、あるいは生活不安が和らいで不和も緩和したかもしれません。

私はそれ次第で関わるか、関わらないかを決めることができます。

心をレイプされることもなかった。

ベーシックインカムの必要を認めない人々

ベーシックインカムが必要な理由は技術的失業の対策に必須だからです。

労賃だけに購買力を依存している限り生産性向上(=効率化)は購買力不足を拡大させる一方になります。

効率化の恩恵は独占しきれません。できないから技術的失業が起きるわけです。

効率化して生産能力を保ったまま人を一人解雇したとすると、短期の利益は上がるかもしれませんが、マクロではその人の分の購買力が失われますから、戦術で勝って戦略で負けています。

効率化で失われた購買力をベーシックインカムで「全員に」補填しなければならないのですが、立てるべき戦略を立てず、効率化とデフレのくだらないいたちごっこ戦術を推奨しているのが政府や、過剰競争を疑わず自己責任を振りかざす人々です。

効率化では解決しません。

ベーシックインカムで直接給付するしかありません。

それが正しい生存戦略です。

わかっているのでしょうか、低賃金で頑張っている労働者も購買力の一部なのだということを。

わかっているのでしょうか、効率化だけでは購買力が失われ社会は機能しなくなるということを。

私にはなぜベーシックインカムの必要を認めないのかも、なぜそこまで人に冷酷になれるのかも、なぜ視野狭窄に陥っているのかもわかりません。

奴隷の生き方に未来があると思っている人たちが叫ぶ「自己責任」で数十年が過ぎましたが、事態はますます悪化するばかりです。


構造

水をパイプに通すと水はパイプに従って動いて穴から漏れ出します。

(何を当たり前のことを)

 

人を社会システムに通すと人は社会システムに従って動いて穴から漏れ出します。

(……)


水漏れするのは明らかにパイプに問題がありますが、人漏れするのは社会システムに問題があるとは思わないようです。

漏れ出す人自身のせい。

不思議ですね。

まるで言うことを聞かない水が悪いかのようです。

みんなでパイプの穴を塞げばいいだけなのにそれをせず、漏れ出す人々を責め立て、助けるどころか冷酷を誇り、競争に勝ったと内心ホッとする。

何も解決していないのに。

何も誇れることなどないのに。

解決しないから去ったと思った不安は繰り返し襲撃してくる。

ますます意固地になり、過激さだけがエスカレートしていく。

崩壊するまで。

人がすべて漏れ出してパイプが無意味な残骸になるまで。

人は怖いです。恐ろしい生き物です。

傲慢で、無知で、視野が狭い。

何よりまずいのは、自覚がない。

だから寛容さも、知恵も、光明もない。 

心は常に教えてくれているのに。

希望がないところに偽りの希望を見出し、本当に希望があるところから目を背けている。

他人事、そんなものは究極存在しません。

(……)