ベーシックインカムが必要な理由は技術的失業の対策に必須だからです。
労賃だけに購買力を依存している限り生産性向上(=効率化)は購買力不足を拡大させる一方になります。
効率化の恩恵は独占しきれません。できないから技術的失業が起きるわけです。
効率化して生産能力を保ったまま人を一人解雇したとすると、短期の利益は上がるかもしれませんが、マクロではその人の分の購買力が失われますから、戦術で勝って戦略で負けています。
効率化で失われた購買力をベーシックインカムで「全員に」補填しなければならないのですが、立てるべき戦略を立てず、効率化とデフレのくだらないいたちごっこ戦術を推奨しているのが政府や、過剰競争を疑わず自己責任を振りかざす人々です。
効率化では解決しません。
ベーシックインカムで直接給付するしかありません。
それが正しい生存戦略です。
わかっているのでしょうか、低賃金で頑張っている労働者も購買力の一部なのだということを。
わかっているのでしょうか、効率化だけでは購買力が失われ社会は機能しなくなるということを。
私にはなぜベーシックインカムの必要を認めないのかも、なぜそこまで人に冷酷になれるのかも、なぜ視野狭窄に陥っているのかもわかりません。
奴隷の生き方に未来があると思っている人たちが叫ぶ「自己責任」で数十年が過ぎましたが、事態はますます悪化するばかりです。