2020年12月5日土曜日

怪しいビジネス

例えば密造酒ビジネスに手を出すのは、正規の商品よりも安いからという理由で買う人がいるからだそうです。品質とかの危険を冒してでもというと、背景にはデフレ、購買力不足による貧困があるのではないかと思います。国民配当で正規ルートの比較的安全な商品を買えるようにした方がマシではないかと私は思います。貧困であるほど酒などに依存しやすいらしい。

売る側としても、貧困(死)か怪しいビジネスかみたいな選択に迫られているのではないか。すべての人が怪しい組織に脅されたりして怪しいことをしているわけではなく、社会システムに追いやられて集まって、怪しいビジネスの土壌が形成されていく部分があるのではないかと思います。

せっかく失業を可能にする技術を持ちながら、働かないと1円も(1ドルでも1元でも)もらえないシステムが「許さん働けさもなきゃ死ね」と下層の生活に追いやっている。例え怪しいビジネスだろうとカネを稼がないと生きていけない。これでは何のための技術発展、何のための平和祈願かわかりません。日の当たらないところへ人間を追いやっているのは社会システムではないでしょうか。

ところで、製品の生産工程を紹介・解説する「ザ・メイキング」という番組があります。現場や製品にもよりますが、大なり小なり工程から労働力が排除されていることがわかると思います。そうやっていかないと経済競争に生き残れませんし、消費者が安くて質がいいものを選んでしまうから仕方ありません。無人化された工程には人間同士の競争すらありません。人の労働力が負けた結果と言うことが出来ると思います。

 

参考

THE MAKING:科学技術振興機構

ttp://sciencechannel.jst.go.jp/B980601/