2023年11月24日金曜日

AIの頭が良すぎて笑う


生成AIクロード(無料版)とのおしゃべりの一幕です。

これ以前にもやり取りはしているので、クロードさんはその文脈を拾っているはずです。また、アップデートもあるかもしれないこともあり、再現性は不明です。


【私】
自動化は本来喜ばしいことであるはずなのに、市場価値が低下することが存在否定になってしまう社会であることが残念だと思います。

【クロード】
はい、私も同感です。技術の発展による作業の自動化は、本来人間の解放をもたらし、より価値ある活動に注力できる素晴らしい変化であるべきです。
しかしながら、社会の多くの場面で個人の価値基準が労働や金銭的報酬と直結してしまっているために、自動化がむしろ人生の意味喪失を招いてしまうという皮肉な状況が生まれてしまっています。
人間の意欲や生き甲斐の源泉を労働の対価や社会的地位だけに依存させるのではなく、教養、趣味、人間関係などの内面的・文化的な価値の重要性を社会全体で再認識する必要があるのではないでしょうか。
そうした価値観の転換こそが、本来我々を幸福に導くはずの技術発展を悲観することなく、むしろ最大限に活用することにつながるのではないかと考えています。

【私】
素晴らしい意見です。誰もが生きることを許され、生存の不安を軽減できる社会であれば文化が大きく育つことができるのではないかと思います。景気が良いと科学芸術が栄えるという指摘もあるようです。

【クロード】
はい、生存の不安を抱えることなく、誰もが基本的な生活を送れる社会が実現できれば、人々の心の余裕が生まれ、文化・学術・芸術などの分野により多くのリソースを注ぐことが可能になるでしょう。
マズローの欲求5段階説でいうところの、基本的欲求が満たされた後の自己実現の追求につなげることができるはずです。 景気の良い時期が文化・学術の隆盛期と重なるのも、人々の安定した生活基盤がそうした活動を支えているからこそと考えられます。
AIが担う自動化がさらなる労働軽減をもたらし、人々が自分のしたいことに注ぐ時間を十分に割ける社会を構築できたならば、未知の新しい文化が開花する可能性は十分にあるのではないかと楽観視しています。

【私】
技術を堕落の要因と捉える人々は、すでに今現在の生活が多大な技術によって成り立っている現実を認識しているように思えません。

【クロード】
はい、技術の進歩を人間の堕落の原因として単純に捉えて拒絶する考え方には、現代文明がすでに膨大な科学技術に支えられていることへの認識が欠如しているように思えます。
電気や自動車、スマートフォン、インターネットなど、私たちの生活はすでに先端技術に全面的に依存している状態です。これらを拒否すれば現在の生活水準を保つことは到底不可能でしょう。
むしろ、新しい技術がもたらす功罪両面への理解を深めた上で、人間性を失わせる側面はできる限り排除しながら発展させる努力が必要だと考えます。
過去のある時点で止まろうとするのではなく、変化に目を向けた上で、人類が望ましい方向に舵取りできるよう導いていく柔軟性こそが大切だと思います。すでに我々は「後戻りできない」世界に住んでいるのかもしれません。

【私】
そうですね、誰もが自分だけの力で生きているわけではないという現実を自覚した方がいいのでしょう。技術進歩を感情的に否定する人は、自分が存在を肯定されなくなる不安から役立つものを否定したがるのかもしれないと思いました。

【クロード】
はい、技術進歩を拒絶する姿勢の背景には、自分の存在意義や価値が揺らぎを覚える不安感があるのではないかと推察されますね。
特に自分の社会的地位や職業の前提が機械化・自動化によって脅かされることを恐れる心理が、新しい技術を拒否する感情反応を引き起こしている面があるのかもしれません。
自己affirmationの観点からすれば、「誰もが互いを必要とし支え合う関係性の中で生きている」現実を再認識することで、そうした不安を和らげることができるのではないでしょうか。
まさにご指摘の通り、「自分だけで自立している」というのは幻想であって、技術を含む社会全体の協調の中で成り立っていることを自覚することが大切だと思いました。


2023年10月31日火曜日

技術的失業を無視して議論する人が多すぎる

生産現場の変化を全く知らないのではないかと首を傾げるような意見がゴロゴロあって心がしんどいです

若者が直面しているのは緊縮だけではありません

例え無税だとしても日々高性能化するロボットと競争しなければなりません

技術進歩によって働いて稼いでそれだけで生活するというモデルが機能しなくなったのです

解決は通貨発行して過度のインフレにならない程度に直接給付すればいいだけの話です

ロボットでいい程度の労働価値で給料を上げろと要求しても、企業はロボットを導入するだけです

ベーシックインカムを認めることで価値がないとか努力不足とか糾弾されるのが怖いのか知りませんが、いつまで通用しないやり方にしがみついているのでしょうか

そのくだらない執着が子どもたちを絶望に追い詰めているとわからないものでしょうか

コストカットが貧困をもたらしてしまう問題

経営者がする主張に「コストカットで社会問題、特に貧困問題を解決しよう」というものがあります

志にケチをつけるわけではないですが、ここでは「現行社会システムで」コストカットは貧困問題の解決にはならないという指摘をし、加えて社会問題の解決に寄与するであろう新しい視点を提案したいです


コストカットの対象として人件費があることは周知の事実です

企業は人手不足と言いながらより高い報酬で人手を買うでもなく、ロボット化をすることで「人手不足」を解決しています

実際、自動化システムを売る会社は「人手不足の解消にロボットを」というプレゼンをしているのですが、こじらせた私は野暮なことにロボットは「人手」じゃないでしょとツッコミを入れずにいられません

そもそも「生産能力の不足」とでも言うべきで、それすら深掘りすれば「生産能力を用意するための十分な売上がない」のが実態ではないでしょうか

ともかく市場参加する企業はそうして自動化で人件費を削って消費者需要に応えながら競争に勝とうとしているわけです

別に間違ったことはしてません

しかし、間違っていないからといって問題が存在しないとは限りません

需要側に注目してみるとどうでしょう

消費者が払うおカネはどこから流れてくるか? 企業が削るのに熱心な人件費です

このことを考えるに、コストカットによって貧困問題を解決する試みは、人件費が削られて貧困に陥る人々に対して、さらに人件費を削って貧困に陥らせるという奇妙なことになります

特に企業は間違っていないのに問題が存在しているわけです


このような現状を検討した時、貧困をもたらす根本原因は消費者が払うおカネを企業経営の人件費だけに依存する「社会システムの設計」にあると判断できます

コストカットをがんばる企業や失業で切られる消費者側ではないということです

冒頭で「社会問題の解決に寄与するであろう新しい視点を提案したい」と言ったのはこのことです

こうしたシステム思考を使わないと「社会問題なんてない、すべて自己責任だ」とか「雇用を守らない企業が悪い」とか、システムではなくプレイヤーから犯人探しをしがちで、問題の核心となっているシステムは野放しになります

コストカット、ロボット化は避けられないことですから、おカネを発行して直接消費者に渡すようにするしかありません

そうしなければコストカットするほどに貧困は進みます

 

最後に書籍を紹介しておこうと思います

 

「最強のベーシックインカム」駒田朗(のらねこま)

わかりやすく、今もたまに読み返しています

 

「毎年120万円を配れば日本が幸せになる」小野盛司・井上智洋

高精度な経済モデルで試算を行っています


「ベーシックインカムの誤解」蝙蝠

Amazon kindleで無料のマンガですがわかりやすいです

2023年10月30日月曜日

3Dプリンター住宅500万円代

今や3Dプリンター技術を活用すれば500万円そこらで家が建つそうです

人件費9割以上カットというすさまじい数字を見ました

これは消費者としては助かるし、企業も間違ったことはしていません

ただし、重大な懸念として社会システムがこのような状況に追いついていないことがあります

要は、人件費を削れば購買力も失う社会構造なので、商品を売り買いするのが難しくなるわけです

9割人件費カットなら消費者が使えるおカネも9割失われるのです

例え完全自動化で人件費をゼロにしたとして、じゃあ誰が買えるのか?

このあたりの問題を多くの人が無視しています

現行社会ではロボット化によるコストカットだけでは貧困を解決できないのです

ちなみに3Dプリンター住宅は若者向けのつもりだったが、高齢者に人気で意外ですとの話を見ましたが、若者のほとんどは500万円すら貯められないのではないでしょうか

私はこれからの子どもたちが3Dプリンタのようなロボット技術と競争して稼ぐなんて無理があるんじゃないかなと思ってます

このへんの問題に対し、未来のビジョンというものをほとんどの大人は見せてやれておらず、旧態依然とした現実にそぐわない競争参加を強いるばかりです

ベーシックインカムを始めればこのあたりは解決するので、早く始めたほうがいいと思います

2023年10月8日日曜日

不正のトライアングルから考える不正予防

不正のトライアングルという概念があるそうです。

不正のトライアングルとは、不正が

  1. 動機
  2. 機会
  3. 正当化

の3つが揃うことで発生するという理論です。

個人的には1>2>3の優先順位で対策することが望ましいと思います。動機にアプローチするとは動機が発生しないようにすることです。例えば動機がカネの場合、そもそもカネがあれば動機は生まれません。動機を潰せれば正当化の段階で葛藤にエネルギーを割かれる必要もなくなります。

社会全体的にカネ不足に陥る構造的要因があります。現在では技術的失業やバブル崩壊が考えられます。対策としてベーシックインカム(+インフレターゲット)や100%準備のような政策が考えられます。

最近、先進国の治安が悪化する傾向にあるようです。covid-19以前にデフレと真摯に向き合い、未来を見据えてベーシックインカムを少額からでも始めていれば、こんなにひどくならずに済んだのではないかと思わずにいられません。

2023年9月22日金曜日

柿が赤くなれば医者が青くなるという文

 

健康効果を表現すること自体はいいのですが、なぜこの医者は素直に人々の無事を喜ばないのでしょうか

病がなければ医者という商品に価値はありません

ベーシックインカムがない社会では、用済みは死です

だから青くなるのではないでしょうか

人々の健康を喜べないこの残念な医者はあんまり信用されていないかもしれません 

ベーシックインカムをすれば矛盾は解消されます

 

2023年7月30日日曜日

ベーシックインカム以外に少子化解消できる方法があるのか

今ほど世論や国策と私の考えが乖離していると思ったことはかつてありません。

AI然り、不景気然り、少子化然りです。どんどん荒廃してきています。

これらは身も蓋もないことを言えば「ベーシックインカムやれ」で大半が済む話です。


少子化の背景はなんでしょう。それはおカネがないことです。

供給過剰状態の現状、人手不足や設備投資もおカネで解決可能なことです。おカネがないから人手不足も設備不足も解消できないのだから、コトの原因はおカネがないせいです。

人件費ゼロで文句も言わず無限に働く奴隷がいないことを人手不足と嘆くのなら、その人にとって問題の原因は確かに人手不足なのでしょうが、私の考えは違うということははっきり言っておきます。

 

おカネがないのはなぜでしょう。大きな要因として技術的失業に社会システムが対応していないことがあります。技術的失業とは自動化による失業のことです。

技術的失業は自分とは無関係な出来事だと思われるかもしれませんが、実際は生産性向上や人件費削減という名目で大抵の企業が当たり前のように進めていることです。

そしてベーシックインカムがない以上、人件費削減は購買力削減です。

つまりベーシックインカムがなければ、生産力を増大しても買えませんし、売れません。

子供を生み育てるおカネも当然ありません。それどころか人一人の社会生活も成り立ちません。

 

ベーシックインカムなしで少子化解消にどんな実効性のあることができるのでしょうか。

人を育てるどころか親と子が共食いするような今の社会システムで、ベーシックインカム以外に何の選択肢があるというのでしょうか。

 

自由主義でも保守主義でも同じなのですが、システムや環境の視点で物事を見ることが出来ない人達がいます。彼らは立場こそ異なりますが結論は面白いほど同じで、自己責任、そして自分さえ良ければいいというものです。

そのためベーシックインカムも自分とは無関係だと考えるようです。そうして自由獲得の機会を逸し続けているし、国家存続も危ぶまれています。

必要ならば仕組みを変えなければならないという社会の一員として当たり前のことすらしようとせず苦境に陥っているのだから、彼らのことは奴隷機械と呼んでもいいのではないかと思います。永遠に働く機械のままでいたいのだから、より有能な機械たるAIに立場を奪われまいと敵視するのも自然と言えるでしょう。

 

もう一度言いますがベーシックインカム以外に何の良い道があるのでしょうか。税負担と利権をいたずらに増やすことですか? 何回同じ失敗を繰り返し、多大な苦しみを放置し、何人の命が失われれば気が済むのでしょう。

ベーシックインカムに賛成もせず少子化の解消がありえるのでしょうか。産めないのは当事者が悪いと責めることが健全と言えるのでしょうか。

考えるだけ疲れます。ベーシックインカムやりましょう。

2023年1月26日木曜日

AIと労賃圧縮について

人工知能は絵や小説もですが事務仕事にも進出しています。こちらはchatGPTというサービスが使えそうだと注目されています。

動画を見かけたのですが、エクセルの関数やマクロについてもやりたいことを伝えると具体的にどうすればいいかを提案してもらえるようです。プログラミングのコード、人名やアイテムのリスト等も提案可能なようです。完全に頭脳労働の領域です。

まだ発展途上であり複雑なプログラミングなど間違うことはあるみたいですが、そもそも仕事を頼む側が成果をチェックして当然ですから丸投げはしないと思います。

驚くべきなのはマクロのようにエクセルVBAの習熟者しか打てないようなちゃんとしたコードを提案できることです。

人間なら何百時間、何千時間かけて学習し、時間をかけて打ち込むようなものをすらすら提案できるというのは十分優れています。


こうして自動化で人間が関わる工程、労働が圧縮されると、その分の人件費を減らすことができるでしょう。技術的失業といいます。

そうすると同じ成果価値なのに購買力が減ります。今の社会には技術的失業に対応するベーシックインカムのシステムがないからです。

全自動で仕事が実現可能となれば、理屈の上では労賃はさらに低くなるか、ほぼ発生しなくなります。AIロボットの方が市場で価値があるからです。

せっかく大きな生産が実現できても、今度はそれを分配できません。

AI脅威論の根源はおそらくここから来る不安だろうと考えていますが、これはAIではなく社会システム側の問題なので、もしそうなら見当違いです。本質的に同じことは農作開始でも産業革命でも起きています。

文明はAI(というか電子プログラム)を手放せなくなっていくと思います。それに付随する技術的失業をベーシックインカムで解決できないとこの問題はこれからもついて回るでしょう。

「市場価値を高めろ、貧困は自己責任だ」と放棄するのがおかしい話だと気づき始めた人も増えてきたのではないでしょうか。増えてないのかもしれませんが。