本記事の要旨
・デフレ克服が必要
・デフレは通貨不足による富の分配不足がもたらす貧困
・デフレスパイラルに関係ない人はいない
・通貨発行とベーシックインカムでデフレを克服
・デフレは通貨不足による富の分配不足がもたらす貧困
・デフレスパイラルに関係ない人はいない
・通貨発行とベーシックインカムでデフレを克服
デフレ克服が必要
どうすれば私を含めた多くの人の生活が良くなるのでしょうか。現代人は物質的に豊かだと言われても、その恩恵を十分に受けているという実感を持つ人はあまりいないのではないでしょうか。
日々の薄給の賃金労働に忙殺されて時間もおカネもないという話は年々増える一方で、今では珍しくない話になってしまったように見えます。
私を含めた多くの人々が苦しい生活から抜け出し、よりよい生活に至るために何を目標として考えればいいのでしょうか。
私はデフレ(デフレーション)の克服が一つの目標と考えています。
デフレは通貨が十分行き渡らないから起きる貧困
ここでいうデフレは生産能力(経済全体の財やサービスを供給する能力)に対して需要(実際の財やサービスの購入)が少ないことです。この財やサービスは普段生活している中でおカネを払って得ているものです。
例えば1000兆円分の財やサービスを生産できる生産能力があっても、需要が500兆円ならデフレと考えます。
生産した財やサービスを消費者の手元に分配するためには、消費者自身の手に通貨(おカネ)があらかじめ何らかの手段で分配されていることが必要です。
ですから十分な財やサービスを生産する能力があっても、通貨が十分に行き渡っていなければ消費者には届きません。
財やサービスが必要な人々に届かないならそれは貧困を意味すると考えられます。
デフレスパイラルに関係ない人はいない
消費者に十分な通貨がなければ企業の売上も伸びませんから賃金労働者の給料も伸びません。今の世の中では賃金労働者はほぼ消費者と同一ですから流通通貨量が不足すれば賃金減→消費減→売上減→賃金減のデフレスパイラルが発生します。
将来不安等から家計の貯金や企業の内部留保(企業の貯金)が増え、通貨の流通量が減少します。
こうして無為無策のままならただデフレが深刻化していきます。
消費税などは通貨の流通の環から通貨を奪っていきますから流通通貨不足の深刻化に拍車をかけていると言えます。
一刻も早く減税なり廃止なりすべきだと思います。
私は既に大半の人がデフレの渦中にいると考えています。
新聞やテレビなどはデフレの危険を小さいか無いものとして報道する傾向がありますが、これをまともに受け取っていたらいつまで経っても生活が良くなるとは思えません。
通貨発行とベーシックインカムでデフレを克服
デフレを解決するには通貨を新しく発行して消費者に配るのが有効だと考えられます。これはヘリコプターマネー・ベーシックインカム(BI)といった通貨発行・通貨分配方法です。
内容はとてもシンプルで、単純発行した通貨を直接全員に給付するだけです。
そうすることで需要が増大しデフレが解消に向かうと考えられます。
BIへの懐疑や反対の意見にはこういったものがあるようです。
- 収入は労働によるものでなければならないのではないか
- 富は労働がなければ生み出されないのではないか
- BIは労働を否定する仕組みではないか
- ハイパーインフレなどの弊害を引き起こすのではないか
- そもそも財源がないのではないか
- 誰かが損をするのではないか
- 導入して混乱が起きるのではないか
デフレかBIか
私が考えるデフレによる現状の問題点を挙げます。そもそもなぜ多くの人の生活が苦しくなっているのかといえばデフレを放置してきたからだと思います。
- 薄給や過重労働等の労働問題が深刻化
- 企業経営が悪化
- 貧困が深刻化
- 貿易摩擦が深刻化
- 戦争リスクが高まる
- 多くの人が富を受け取る機会を失う
- 出生率が下がる
つまりBIによって通貨発行と通貨分配を適切な状態にすることで、これらの問題がぐっと小さくなると考えています。
こじつけの範疇を超えるものではないかもしれませんが、私の考えとしてこちらも言及していく予定です。
BIを導入しないという道はない
私はBIというのは需要を効果的に増大させ生産と需要のバランスを取り、生産しうる富を最大限に分配し活用するためのものだと考えています。どれだけ生産能力があるかは推測になりますが、少なくともデフレによる現在の貧困などの深刻な問題が起こっていると考えられますから、そういった問題がある限りBIを導入しないという道はないと思います。
何をやるにも税収を確保してからとかいうのは、まず問題のスケール(規模)から取り違えているのではないかと思います。
今のただでさえ不足している通貨を右に左に移し替えてもデフレの解決は困難です。
必要なのは通貨発行とBIだと思います。