2020年12月5日土曜日

怪しいビジネス

例えば密造酒ビジネスに手を出すのは、正規の商品よりも安いからという理由で買う人がいるからだそうです。品質とかの危険を冒してでもというと、背景にはデフレ、購買力不足による貧困があるのではないかと思います。国民配当で正規ルートの比較的安全な商品を買えるようにした方がマシではないかと私は思います。貧困であるほど酒などに依存しやすいらしい。

売る側としても、貧困(死)か怪しいビジネスかみたいな選択に迫られているのではないか。すべての人が怪しい組織に脅されたりして怪しいことをしているわけではなく、社会システムに追いやられて集まって、怪しいビジネスの土壌が形成されていく部分があるのではないかと思います。

せっかく失業を可能にする技術を持ちながら、働かないと1円も(1ドルでも1元でも)もらえないシステムが「許さん働けさもなきゃ死ね」と下層の生活に追いやっている。例え怪しいビジネスだろうとカネを稼がないと生きていけない。これでは何のための技術発展、何のための平和祈願かわかりません。日の当たらないところへ人間を追いやっているのは社会システムではないでしょうか。

ところで、製品の生産工程を紹介・解説する「ザ・メイキング」という番組があります。現場や製品にもよりますが、大なり小なり工程から労働力が排除されていることがわかると思います。そうやっていかないと経済競争に生き残れませんし、消費者が安くて質がいいものを選んでしまうから仕方ありません。無人化された工程には人間同士の競争すらありません。人の労働力が負けた結果と言うことが出来ると思います。

 

参考

THE MAKING:科学技術振興機構

ttp://sciencechannel.jst.go.jp/B980601/ 


2020年12月2日水曜日

水分

水とナトリウムとカリウム

人間の身体の半分以上は水です。ナトリウムとカリウムでコントロールされています。血液にナトリウムが、細胞内液にカリウムが入っています。大人の身体でナトリウムが約100g、カリウムが約200g含まれるそうです。ナトリウムの50%が血液(細胞外液)、40%が骨格にあり、カリウムの大部分は細胞内液にあるとされます。

 

脱水

身体システムは体液中の電解質を一定の濃度に保とうとするようで、カリウムやナトリウムが減りすぎたりすると水分を保持できないので脱水になります。ナトリウムだけを摂取しても、カリウムが不足していれば細胞に水が入っていかないため脱水になると考えられます。

市販の経口補水液にはナトリウムの他にもカリウムが含まれていますが、一般的に経口補水液の作り方として紹介されているレシピの中には、必ずしもカリウムは材料として含まれていませんので注意が必要かと思っています。

減塩しおには塩化ナトリウムに塩化カリウムが混ぜられています。減塩しおを水に溶かせば、食塩だけを溶かしたものより優れた経口補水液になると考えられます。

 

電気信号

ナトリウムとカリウムは体の電気信号を発生させるのに必要なので、絶対量とかバランスがおかしいと信号がよく伝わらず感覚が鈍くなったりすると考えられます。筋肉や神経の働きにも影響します。感覚、頭脳活動、運動にも影響すると考えられます。

 

生活習慣病や基準値

食塩(塩化ナトリウム)のとりすぎで高血圧になるのは、ナトリウムで濃くなった血液を水で薄めようとして血液量が増えるためと考えられています。同じような理屈で高血糖も高血圧の要素になるようです。

高血圧の改善にはナトリウム摂取量を抑える他、カリウム摂取量を増やすことが有効とされています。血管壁細胞に入り込んだナトリウムをカリウムが追い出し、血管壁の水ぶくれ状態が収まり弾力性が戻り、血液量の増加を感知したシステムが余計な水分とナトリウムを排出するようです。

生活習慣病のリスクを抑えるには、成人でカリウム一日3.5gの摂取が望ましいという研究があるそうです。末尾に参考として載せている厚労省の報告で紹介していました。カリウム3.5gは塩化カリウム(KCl)では約7gに含まれます。

ナトリウムの摂取量は厚労省の近年の報告によると一日3g未満が望ましいとされます。塩化ナトリウム(NaCl)で7.5g程度です。機関によっては塩化ナトリウムを6g以下にすべきという見解もあるようです。厚労省の場合、実現可能性まで考えて目標を設定しているとのことなので、少し甘めみたいです。

先に述べたように大人の体のうち、血液にナトリウム50g、細胞内液にカリウム200gあるらしいので1:4、水以外を含めてもナトリウム100g、カリウム200gで1:2です。厚労省の報告では、一日の不可避損失量の推定値をナトリウム0.6g、カリウム1.6gとしていました。これらのことから、体内ストックの比率と望ましい摂取比率は私個人の考えではそんなに違わないような気がしています。

 

摂取

調味料として塩化カリウムが配合された減塩しおを活用するのが今だと手頃かと思います。食品では納豆やバナナが比較的多くカリウムを含むようです。納豆はタンパク質やビタミンK、納豆菌なども含みます。

水分摂取量は、個人的には尿が濃くならないくらい飲んでいればいいのかなと思っています。

 

参考

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書:厚生労働省

ttps://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

電解質の役割:高見台クリニック

ttp://takamidai-clinic.com/?p=16593

栄養素:健康長寿ネット

ttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/index.html

 

2020年11月15日日曜日

栄養失調問題について

 

現代の栄養失調問題の焦点は、摂取カロリー量というよりは、それを身体エネルギーに変換できるかどうか、へ移っているようです。つまり、食べたものをエネルギーに変換するのに必要な、酵素とか補酵素、補因子といったものをいかに身体の中に必要なだけ用意しておけるかが重要視されてきたということです。ある分子栄養学の書籍では現代の栄養問題を質的栄養失調と呼んでいました。

私は特に誰先生に直接の指導を受けたというわけではありませんが、分子栄養学の書籍をいくつか読んでみて、今は自己判断でプロテインとか、ビタミン、ミネラルの不足しがちと思えるものをサプリメントで補うようにしています。というのも、厚生省とか文科省が公開している、必要栄養量とか食品含有栄養量などを見ると、自然食品だけからの摂取はかなり難しいものがあると感じているからです。これは食品の質も下がっていたり、鉄器の使用が減少したりといった影響もあるようです。

サプリメントの販促とか思われるのはなんか嫌なので、商品の紹介とかリンクを貼ったりはませんが、iherbというサイトは米国産のコスパがいい商品が揃っていると思います。後はAmazonを活用したり。

例えば私はビタミンB群、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンE、カルシウム、亜鉛、鉄をiherbから購入し、プロテインやビタミンC、マグネシウム、カリウムをAmazonから購入しています。ビタミンCに関してはアスコルビン酸の粉末が、1kg程度で安く買えます。また食品の工夫としては煮干しと納豆(ビタミンK)をなるべく摂取するようにしています。

マグネシウムとカリウムの補給手段として、塩化マグネシウムや塩化カリウムのようなものを水に溶かして肌に塗るというものがあります。そうすると経皮吸収されます。お風呂に入れるエプソムソルトは硫酸マグネシウムのことですが、塩化マグネシウムでも吸収されるのは同じようです。塩化マグネシウムはいわゆる「にがり」です。

大量の塩化マグネシウムを安く入手するには、豆腐メーカー向けであろう20kg程度入ったようなもの、塩化カリウムに関しては農業用肥料としてやはり20kg程度の大容量のものが調達出来ます。ただし、こちらのメーカーは人体への直接摂取のような用途を想定していないと思いますので、使用の際は自己責任になると思います。質に関しては、成分表示を見る限りは特に問題ないように思えます。製造ラインが人体摂取用とそうでないもので違うのかどうかは私は知りません。見る限りではゴミのようなものが入っていない綺麗な白い粉末です。湿気ると固くなるのでスコップ等で崩します。

私は塩化マグネシウムと塩化カリウムをお風呂に入れて使用していますが、特に問題は感じません。これら水溶液の経口摂取は笑えるくらいまずいのでおすすめはしません。ただ、マグネシウムやカリウムは水分と一緒に摂るとお腹が緩くなる効果があるようなので、便の通じが悪い時は効果があるかもしれません。また筋肉の緊張を緩めるのに必要です。筋肉がつりやすいと困っている人がいたら、マグネシウムやカリウムが有効ではないかと思っています。

これ以上の詳細な各栄養の効果とか、私に起きた変化についてはここでは割愛します。色々と書いてみたいことはあります。


2020年11月14日土曜日

感染と出勤

結構前でいつのニュースか忘れましたが目に入ってきたのが、sars-cov-2に感染した従業員を出勤させた病院で、患者も巻き込んだクラスター感染だか何だかが起きたと。日本の話です。もうした話かもしれません。

私がぱっと思い浮かんだ理由は2つで、本人が拒否できない状態だった、病院が他に消化手段を用意できない状態だったというものです。2つと言っても実質的に1つで、デフレでそれぞれの立場におカネが無いからだろうといういつもの私の癖です。国民配当(ベーシックインカム)があったら病院が消化能力を追加することが可能なくらいの購買力があった可能性は高いですし、本人も言われるがまま出勤する必要もなかったと思います。

そもそも国民に十分な購買力があれば医療体制について予算不足だの何だの起きることもなかったのではないでしょうか。大したこと無い症状で救急車必要かどうかよく考えなさいというような啓発ポスターが駅に貼られてましたが、それだけ予算も無ければ不安が蔓延しているんだとも思います。

案外、国民配当をもらったらそれだけで安心してこの手の不要不急の救急は減ったりするかもしれないと思います。結構な自信を持って言えるのは精神病患者はいくらか減るかと。おカネはいわば「他者に助けてもらえる(かもしれない)券」なのでそれだけで安心感をもらえるという側面があります。この事は特に使う目的もなくせっせとおカネを貯め込む人を見ても分かると思います。おカネは循環が足りないほど貯め込まれる傾向があります。おカネは気分に影響を与えます。おカネが循環していない時代は人々に自信がなく暗いです。

covid-19の脅威が言われますが、人間社会がてんやわんやしてる理由の大部分は働かないと1円ももらえないシステムだからだと思います。そのせいで脅威に対して正しい対応が出来ない、密はダメとか言ってる一方で感染者が徘徊してる中をおカネのために行かないといけないシステム。何かきっかけがあれば見直す気運が高まるのかと思いきやそんなこともないようです。でもいずれにしろ必要なことなので一人一人に考えて欲しいと思っています。



2020年11月12日木曜日

密と疎とおカネ

過密の問題って大きく言えば東京一極集中とかそういう話で、小さい話だと満員電車とか濃厚接触とかの話だろうと思います。

この解決案、誰かがすでに指摘していると思いますが国民配当(ベーシックインカム)で良いと思います。

国民配当があったらそもそも仕事探して無理に都心部とか行く必要ないですし、無理して満員電車とか乗る必要ないですし、外に出ることも必要に応じて小さく出来ると思います。満員電車のベビーカーにイライラする必要はありません。

密を避けろというのにおカネのために出勤している人が多いのではないかと思います。なぜか労働が生産力をギリギリで支えているという神話が誕生しがちですが、だったら労賃上がるでしょう。

ポケモンGOもそうですが直接的には熱くも寒くもない、腹も満たない情報でも人は動きます。宝の地図みたいなものでしょう。そしておカネは権利情報。おカネが足りない、しかもそれが働かなければ1円ももらえないとあれば、コロナだろうが矢弾が降ろうが外に出て集まります。都心は確かに魅力はありますが、過密で外出が多いのはおカネの都合が大きいと思います。

 

一方で人がいなくなっている場所の話ですが、私が今住んでるところは有名な都市の中心から10~15km程度で鉄道駅も近い、比較的人が多めの街だと思います。しかし、ここ数年で近所に空き店舗のようなところが増えてきました。デフレのせいだと思っています。

私の故郷はもっとひどいことになっています。15年以上前まで住んでいた公営集合住宅に近年寄る機会があったのですが、人の気配がないどころか窓が割れるなど荒れ放題で、文字通りの廃墟になっていました。デフレが続いているので町並みが寂れていることについては予想していましたが、育った家については想像を超えた荒れ様だったものですから、内心ショックを受けました。

公営施設なのに役所が全く手を付けておらず荒れ放題なのは、恐らくですが土地や建物を利用する予定も、美観のために撤去する予算もないからではないかと思います。

当時住んでいた時から、このような荒廃は職場だの家庭だのといった社会の様々な場を包囲していたのだと思います。人心も荒んで当然かもしれません。

 

満員電車か幽霊屋敷かみたいな、デフレは極端なストレスを人に強いていると思います。デフレによる荒廃は社会と人命、人心を今も蝕み、苦しみに追いやっていると思います。デフレによって本来なら不要不急で避けるべきはずの集会を余儀なくされるのだと思います。働かないと1円ももらえない仕組みはもはや何の得もありません。国民配当(ベーシックインカム)をしましょう。




2020年10月22日木曜日

戦争

このような記事がありました。

考古学が解き明かす「人類史上、戦争はいつどのように始まったのか」

すなわち戦争とは、そこに参加する多数の個人に、不合理を合理と認知させて命の争奪までおこなわせるさまざまな仕掛けと結果の総体だ。

労働問題等と重なりますが、兵士が戦地へ向かった、それで死亡したりノイローゼになったというような「結果」には、働かなければ1ドル(1円でも1元でも)も貰えないからという「仕掛け」があるかと思います。

今の社会システムでは生産力が余る一方、おカネが足りなくなるため分配が滞ること(豊かさの中の貧困)が各種問題の温床になっていると考えられます。

地獄かちょっとマシな地獄かではなく、別のよりよい結果を選択するためには、少なくとも国民配当が必要ではないか、というのがこの記事の内容に関する私の考えです。

 

戦争の考古学的証拠は農耕以降に出現しているとのことで、やっぱり技術的失業が関係しているのかなと思いました。

技術が発展すると失業が進みますが、システム側で対応できないと貧困や格差が進みます。

情勢不安になると争いが起きやすいのは知られているとおりかと思います。

雇用のための公共事業という側面もあるかと考えられます。

産業(蒸気)革命の後もそうですが、農耕が悪いとか機械化が悪いということでなく、分配システムを見直してみる必要があるのではないかと思います。

 

話は変わりますが「山猫は眠らない」という映画があります。

主人公はスナイパーになるか失業して飢えるかの二択しかなかったので、スナイパーになることを選んだそうですが、本当は故郷で魚を釣って暮らしていたかったらしいです。

それも記事の言うような不合理な選択をさせる「仕掛け」によるものであり、私はその主たるものは働かなければ1ドルも貰えない分配システムのことなんだろうと考えています。

国民配当がある社会なら釣りをして過ごせる幸せな可能性もあったのかなと思ってしまいます。


2020年10月19日月曜日

推薦図書「最強のベーシックインカム」



最強のベーシックインカム: AIとロボットが働く時代のおカネのシステム(駒田朗)

 

本書を推薦する理由は、書かれている内容が本当の意味で問題解決と言えるからです。

正しい状況認識が正しい思考と正しい行動を決める、その意味がわかると思います。

 

ぶっちゃけ、当ブログの存在意義はもうこの本読んでもらえれば完遂してるなというくらいです。

ぜひお読みください。



2020年8月14日金曜日

栄養状態と虐待

 

栄養状態と虐待の関係についての記事がありました。 

 

”虐待件数の増加と、鉄摂取量の低下・鉄欠乏性貧血の増加は明らかに相関しています。筆者は、子どもを虐待する母親のスクリーニングを目的として、育児に対するポジティブな反応を表す9項目と、ネガティブな反応を表す15項目の質問表を作成しました。そして、スクリーニングテストを行った結果、自分の子どもに対してネガティブな感情の強い母親は、生活習慣や偏食の問題があり、特に鉄を含んだ食品の摂取量が少ない傾向にあることが確認されました。(塙・2017年日本発達心理学会) ”

”オーソモレキュラー療法が教えてくれることは、今回お話しした「鉄」をはじめ、“ある特定の栄養素”が足りないだけで、ヒトは死にたくなったり、想像できないほどの攻撃性・破壊性を露呈する恐れがあるということなのでしょう。これは、精神科の教科書を書き換えなければならないほどのインパクトのある理論です。子どもを上手く育てられないという負の連鎖を断ち切るために、オーソモレキュラー療法を活用することは、非常に有効な手段であると信じています。”

現代型の育児ストレスと鉄欠乏
URL:ttps://isom-japan.org/article/article_page?uid=tD4Xo1573095596



こういった話は私が試してみた実感としても支持出来そうだと考えています。この場合の栄養失調は食事の摂取カロリー量とかの物差しじゃなくて、エネルギー産生までに必要なタンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素の不足ということです。

 

私の体験として、子供の頃に大量の氷を食べていた記憶があります。これは異食症の一種であり、鉄欠乏によって引き起こされるという説があります。爪とか鉛筆もよくかじっていました。異食症の他に集中力低下や抑鬱のような状態が長年続きました。

 

栄養が心身に多大に影響すると確信できた出来事が、栄養状態の改善を始めてから心身状態が改善してきたことです。栄養が影響する範囲は広いことがわかったのですが、例えば強烈な空腹感に悩まされることが無くなりました。栄養が不足すると身体はそれを食事の量でカバーしようとするのかもしれません。

 

栄養が少なくて済むはずの子供が栄養失調であれば、同じ食卓を囲んでいる大人の栄養状態はさらに悪いのではないでしょうか。栄養不十分な食事が皆のストレス耐性や思考能力の低下なども引き起こすことで、場の不和に繋がる部分があるのではないかと考えられます。実際私の家庭もずっと不和です。そういえば以前に姪の一人が頭痛らしいと聞いたのですが、鉄欠乏とかの栄養失調ではないかと思っています。私もひどい偏頭痛が何年もあったのですが、栄養改善してからかなり楽になりました。

 

栄養状態の悪化には、通貨循環の不足で食品にかけるおカネを抑えているとか、それによって食品の質が下がっているといったことの影響もあるかもしれません。

 

自覚のない栄養失調が何らかの問題として表出した際、栄養は満たされているという前提から思考を出発させると、人格問題や努力不足といった結論になりがちなところも不和の原因としてあるのではないかと思います。でも実際は栄養状態が万全という前提が恐らく間違っています。栄養不足だとすれば、栄養状態の改善が必要な行動になってくると考えられます。

 

子供達が健やかに成長する環境を整えるためにも、まずは大人自身が購買力不足や栄養失調と言った問題を自覚し、対処するところから始めたほうがいいのではないかと思います。

 

 

2020年8月2日日曜日

解雇が増えているらしい



解雇が増えていると聞きました。有効需要(請求権の行使)が減ったからかと思います。やっぱり今までボトルネックになっているのは生産力じゃなくて購買力の方だと思います。一刻も早く国民配当の実装が必要です。

仕事をする人の都合のために仕事があるのか、請求する人の便益のために仕事があるのか。売る側が作ってみてどうかと問うのはいいと思います。でもしつこい広告や詐欺脅迫みたいなことまでするのは本末転倒と思います。

例えば寂しい老人が話を聞いてくれたからと営業マンから不当に高額な布団を買う。新聞の勧誘員が玄関先でノルマに足りない助けてほしいと頼み込む。商品の販売ノルマに達しないと店員に自腹で買わせる。本来のウェブサービスの質を落としてまで広告を入れる。歪んでませんか?私には買い叩きや詐欺脅迫が横行しているようにしか思えないのですが、私の感性の方が歪んでるんですかね?カネにならない仕事がにいっぱい来ても何も楽観できないのですが私がおかしいのでしょうか?

貨幣経済は注文システムで、起点はもちろん注文者(消費者)です。売れないとか貧困とかの問題に当たって、なぜ注文者に注文権がないというシンプルな可能性を考えないのでしょうか。

問答をすると最終的に生活や仕事を言い訳にしようと試みる人がたくさんいます。でも生活や仕事は何の言い訳にもなりません。それは言い訳ではなく脅迫です。



2020年3月21日土曜日

生活にある自動化


食洗機まんが(ttps://www.pixiv.net/artworks/80204395)

↑この漫画が面白いと思いました。

食器を洗う約束を守らないと争う夫婦のところへ鬼がやってきます。その鬼が食洗機を使うことを提案して仲を取り持つ内容です。

テクノロジーに頼るのはサボるようで後ろめたさを感じるという妻ですが、鬼は家庭で当たり前に使われている洗濯機はまさにテクノロジーではないかと指摘します。

妻は洗濯機はどこの家庭にでもあるから話が違うと言いますが、鬼は最初は洗濯機も最初はどこにでもあったわけではなかったと言います。それに、食洗機は今はそれほど高価なものでもなく、贅沢ではないとも言います。

というわけで鬼の説得によって、夫婦はつまらないことで争わずに済み、仲を深めることが出来ました。めでたしですね。




生活ってテクノロジーと切り離せなかったりします。にもかかわらず、先に紹介した漫画の夫婦もそうでしたが、なぜ労働にこだわるのでしょうか。

それは突き詰めていけば現行社会において労働が唯一の(請求権=貨幣の)収入源だからという理由に行き着くのではないかと思います。

だからそれに馴染んでしまった人は、機械を失業をもたらす敵、堕落や破滅の象徴みたいに捉えてしまいます。

しかし、わざわざ使える車を使わずに長距離を移動・運搬する人はほとんどいませんし、無線でメールを送ったり通話出来ることに疑問を持つような人も見ません。着ている服だって別に身体から出てきたわけでもありません。




技術による失業は必然であり良いことです。間違っているのは労働の売値が唯一の収入源という社会システムの方です。無理のある社会システムありきだから生活が歪みます。私はその歪みがあるから不和や不正が蔓延るとも思います。

先の漫画は一種の失業ということができます。でも良いことでしょう(少なくとも私はそう思います)。空いた時間や余った力で好きなことをすればいい話です。

先の漫画の夫婦は関係の修復が可能な段階で良かったですね。二人の認識が変われば行動も「場」も変わっていくものです。片方だけでは難しいです。

頑張りや苦労、地位等を持ち出して権力争いをする意味はないでしょう。そういう権力争いはどこにでも起きてますが、私はバカバカしいと思います。「威張るな」

ワーカホリックも同様です。仕事や収入が不和や不正の解消に優先するなんて理屈は、色んな意味でひどい。これも「威張るな」

生活を豊かにしてきたのは技術です。苦労や根性じゃありません。そして足りないのはやはり苦労や根性などではなく、技術の恩恵を分配する仕組みです。

購買力の問題で諦めるというなら、つまり購買力分配の仕組みに問題があるということに他ならないでしょう。社会システムありきで根性論に逃げ込むのは間違いです。BIのない現行システムの構造上、どう頑張っても無理なものは無理です。

無理を押し通そうとすれば、自分が無理を受け止めるか、誰かを身代わりに立てるかしかありません。病気の患者はますます増え、権力争いは激化します。心はどんどん冷たくなっていきます。バカバカしい。


2020年2月6日木曜日




購買力不足をもたらす構造を無視して生産性向上とひたすらネンブツ唱えるとか。
ミネラルの体内における拮抗を無視して、例えばマグネシウム不足を無視してカルシウムだけ摂らせようとするとか。
栄養状態を無視して勉強とかトレーニングとか負荷だけをひたすらかけ続けるとか。
家庭環境もろくに整えないのに子供には言うことを聞かせるとか。
質の低いもの、役に立たないものを売りつけて経営を維持しようとするとか。
例えるなら燃料も飲ませていない車を動かそうとするようなものです。

以前私は書きました。
今の社会経済問題は言うなれば水道の蛇口を開けていないだけだって。
蛇口とは購買力、水は財やサービスの供給力です。
タンクにある水は過剰なくらいなのに、なぜか蛇口をひねって開けるという発想に至らない。
そして足りない足りないと言いながら、ひたすらタンクに水を注ぎ込もうとする。
なんのための自動化なのか、その過程でどんどん人が倒れいなくなっていく。
悪いのはタンクに水を入れるのが足りないのだと、当人の努力不足だと言う。

いや、蛇口開けましょうよという話もろくに聞いてもらえず、それを見ているしかない気持ちがおわかりでしょうか。
コントだったら面白いかもしれませんが、現実問題では悔しいだけです。
なぜそんな茶番で子どもたちが苦しまなければならないのですか?
購買力もない、栄養もない、従って分配もエネルギーもない、なのにそれをあるものとして人や社会、あまつさえ自然の世界を語る。
そりゃ社会が良くなるわけがありません。
そもそも一番最初の現状把握の時点でつまづいているのですから。

車に燃料を飲ませないまま、飲ませたと勘違いして走り出したから問題が起こるようなものです。
それとも残量計が見えませんか?
無いなら無いで、走らなくなったのならガス欠を疑いますね?
経済も同じですね?分配が機能しなくなったのならカネ不足を疑いますね?
ガス欠なのに車を叩いたり店にクレームを入れてもしょうがないですね?
カネ不足なのに個人の商品価値を叩いてもしょうがないですね?